【小説】 幼児教育
【大紀元日本5月28日】それは、タイ・プーケットのリゾートホテルで起きた。
ある日、ホテルのホールで、すまなそうな表情を浮かべた従業員が、泣き疲れた4歳の西洋人の子供を一生懸命慰めているのを見かけた。
原因を聞いたら、子供はテニス・レッスン終了後、誰もいないテニス・コートに一人ぼっちにされていたことが分かった。レッスンの責任者だった従業員は、人数が合わないのに気づき、急いでテニス・コートへ戻ったが、子供はすでに恐怖のあまり泣き崩れていた。
ちょうどこのとき、子供の母親が現れた。母親は、しゃがんで子供に向かい、優しくしっかりした声で、「もう大丈夫よ。お姉さんは、あなたが見つからなくて、非常に緊張して困っていたのよ。お姉さんのせいではないの、だから、お姉さんの頬にキスして安心させてあげなさい」と諭した。
すると、子供はつま先立たって、傍らの従業員の頬にキスし、「心配しないで、もう大丈夫だから」と声を掛けた。
このような教育でこそ、寛容で思いやりのある子供を育てることができるのであろう。